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「新年会」 特集NO.11

場所 東京帝国ホテル
日時 平成16年1月4日

重要無形文化財保持者の認定を受けた、清元清寿太夫、清元榮三御二人へのお祝いなど、1月4日に催された清元協会新年会の様子をご紹介します。

左から清寿太夫、栄三、延寿太夫。

毎年恒例の清元会新年会には、今年も多くの会員の方にご出席して頂きました。
まず、清元延寿太夫からは「暗いニュースが多い時勢ですが、今こそ、人の気持ちを癒し、豊にすることのできる、充実した芸を示さなければいけない大事な時期にきていると思います。清元発展の為心を一つにして、皆様と歩んでいきたい。」と挨拶がありました。

引き続き、延寿太夫から、重要無形文化財保持者の認定を受けられた清元清寿太夫、清元榮三のお二人に「芸道はもちろんこと人格的にも、さらに磨いていただき清元の頭になって頂きたいと思います。」とお祝いの言葉が贈られました。
清元榮三さんからは、「思い起こせば私は50年前に先代家元からお名前を頂戴しまして、今年の2月23日でちょうど50年の間になります。お世話になった方、ご恩になった方もたくさんいらっしゃいます。その方々の恩に報いられるようにしていきたい。」と述べられ、清寿太夫からは「重要無形文化財に認定された事は大変栄誉な事で、私も一層頑張って、もっともっと勉強して、精進して日本の伝統を伝承していかなければならないと心から感じております。これからも清元がますます盛んでありますように私も頑張っていきます。」とご挨拶がありました。
小西様から寄贈していただいたSP盤の数々。

新年会では、先日当協会に小西様から寄贈していただいたSP盤をご紹介しました。五世延寿太夫の貴重な演奏を含む50枚に及ぶSP盤には、明治38年11月に米コロンビア社によって日本で出張録音された長唄との掛合演奏の「喜撰」など、大変貴重な演奏もあり、今年の新年会に花を添えることとなりました。
また、今年の清元演奏会の予定も発表され、4月下旬には清元和加葉会、6月22日(火)には精調会(三越劇場)、来年の1月31日(月)には清元紅風会がそれぞれ開催される予定です。

【監修】 清元協会理事 清元榮志太夫